2012年9月21日金曜日

家族至上主義。

今まで、家族を何よりも優先するなんて、
意識したことほとんどなかった。

小さい頃も、うちの家は
「父親の言うこと絶対!」な亭主関白家族だったので、
家族皆で楽しむことよりも、
父親を怒らさないことにばかり、意識が向いていたような。

家族はただの居場所であって、
家族を楽しむ、みたいな感覚はなかったな。

そのうち友達と楽しむことが多くなり、
大学生になって家を出てから結婚するまで、
いや、結婚してからも子どもを産むまで、
家族よりも外のつながり(友人・同僚・恋人)ばかり
優先させてきた。

もちろん自分が帰る場所、としての家族は大切
なんだけれど、楽しむ場所、にはなってなかった。


それがそれが、
子どもを持って改めて自分の家族ができると、
この家族でどれだけ時間を共有するか、
どんな楽しい思い出を作ろうか、そればかり考える。

パパにだって、できるだけ早く仕事から帰って欲しいし、
休日は家族で楽しいことしたいし、
子どもと過ごす時間を、何よりも優先して欲しいと思う。

「家族至上主義。」


西洋では当たり前の考え方でも、
まだまだ日本では、いや私にも、馴染みのない習慣。

仕事も、趣味も、一人でショッピングも、
友達との飲み会や旅行も大好きだけど、
これからは家族を1番に、それ以外は2番以下において

私の家族を楽しもう。

2012年9月8日土曜日

持たない暮らし

ちょっと前に、断捨離って流行ったけど
私は捨てることが、大好き。

いや、正確に言うと、
持ち物を整理することが、大好き。

オフィスのデスク周りも、
キャビネや引き出しの中はスカスカで、
いつ辞めても良いように(というのは冗談だけど)
荷物は最小限。

新人の頃書類を地層にしたせいで
大きなミスを犯したことがあるので、
それ以来、書類は溜め込まない。
ある程度時間経過したら、バンバン捨てる。

チームミーティングの進捗報告の書類まで
いちいちファイリングしているマネージャーの気持ちが
良くわからない。
日々動いてるんだから、
1週間前の書類は既に過去の物ですよ?


それでも、家というのは、
どんどん、どんどん、モノが増えてしまって大変。
生きてく限り、ゴミって増えてくんだろうな。

数ヶ月単位で
モノを整理したくなる周期がやってきて、
着ていない洋服や、古くなったタオル、
溜まった本やマンガや雑誌、使ってない食器、
その他雑貨やら靴やらを、ドバッと処分する。

すごくエネルギーも時間も体力も使うし、
実は結構頭も使う。
「これはいるかな?まだ使うかな?」
と即座に判断しなきゃだし、
処分するにしたって、売るか、捨てるか、あげるか、
いろいろ方法があって、いちいち選択しなきゃだし。

それでも、大量にモノを処分すると、
その分だけ、心と体が軽くなる。
気分さっぱり、身軽になって、
生活に対して、すごく前向きな気分になったり。

どうしてかな。

今の自分に必要な物にだけ囲まれてる、ってことが
心地よいのかな。無駄がない気がして。

しかし、何度やっても、数ヶ月後には、
「あれ?ここの引き出しって何入ってるんだっけ?
あーー、こんなの持ってたなぁ」
ってモノが出てくる。
そうやって、記憶から外れてる時点で、
もう既に要らない物なのに。

私は、何がどこにあるのか分からなくなる、って事態が
すごく嫌いで、家の中にあるものは全て把握しておきたい。
自分の知らない物が家の中にあるって、
ちょっと想像できないし、なんだか気持ち悪い。

でも、結婚すると
なかなかこれが難しくて、
特にダンナ様がモノを片付けられない&捨てられない人
だったりするので。
その上、お買い物大好きっ子だったりもして。
かなりのストレス。

人の物を勝手に捨てる訳にもいかないので、
何度も何度も何度も何度も背中を押して、
やっと少しずつ整理されてきてはいるけれど。

家の物を整理するのに
一番手早いのは引っ越しなんだけど。
それなりにお金もかかるので、頻繁にする訳にいかないし。

「片付けなんかに時間使うの、もったいない」
って、ダンナ様は言うけど、
「人生は片付けながら進まないと、埋もれちゃうよ?」
って思うんです。

モノが多い家がイヤ。
もっと、シンプルに、スッキリと暮らしたいなぁ。



2012年9月3日月曜日

お産のこと

それはそれは突然やってくる、陣痛とお産。
女に生まれたからには一度は経験してみたいと思いつつ、
痛みはやっぱり怖くて。
でも、身ごもった以上、出すしかない現実。

強烈な記憶だったにも関わらず、
4ヶ月も経つと薄れてくるので、ここらで記録しておくことに。

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2012年5月4日(金祝)快晴。

5月6日がスーパームーンだそうで、
「お産を引き寄せるパワーがある」だとか、
「スーパームーンの夜生まれはイケメン」だとかいう
話が気になりつつも、
予定日18日だし〜、と余裕に構えてた。

日中は大きなお腹を写真撮影したりして。
まさか、この日の夜、
このお腹から出てくるとは露にも思わず。

GWだけど遠出は無理なので、
ダンナはカフェに仕事しに、
私は家で保険約款を読んでいた。
そう、この日の夕方、保険屋さんに来てもらって
収入保証保険に入る予定だったので。

万一パパに何かあった時にも、
生きてくのに困らないように保険に入った日に
生まれてくるなんて。なんてタイミングなんだ!


14:41 おしるし。
トイレ行って「なんだこれは???」と驚きつつ、
そうかそうか、そろそろか、と何となく心構え。
その後の前駆陣痛に無駄に敏感になってみたり。

17:00 保険屋さん来訪。保険契約完了。

19:00 夕食食べにダンナとお散歩

この頃は「生まれてきたらゆっくり外食できなくなるねー」
なんて言いつつ、
「今のうちに食べておきたいもの」巡りしていたので、
焼き鳥?焼き肉?ラーメン?中華?お好み焼き?イタリアン?
などなど吟味しつつも、なぜかこの日選んだのは
「牛丼屋」。

近所に新しくできて、気になっていたものの、まぁ普通。
しかも30分くらいで食べ終わったし。
おかげで、早く家に帰れたので良かったのだけど。
ヘタすると、お店で産気づいてたかもしれなかったし。

20:00 帰宅
ダイニングでゆっくりくつろいでいたところで、

21:05 ポコッ! という感触と共に、鈍痛。
あれれ??なんかヘン。という直感。
でもトイレ行っても異常ないし、うーーーん、、と思っていたら

21:10 再び鈍痛。
「もしかして、陣痛かも?」と目の前で悠長にPC見てるダンナに伝える。

「え?病院行く??」と動揺するダンナに、
「うーん、もう少し時間計ってみる。
1時間くらい様子見てからって、
病院からもらった冊子に書いてあったし」とまだまだ冷静な私。

その後、
21:15
21:19
21:24
21:30
まで4回陣痛計ったところで、あまりに痛いのが不安になってきて、
病院へ電話。

私 「陣痛5分置きなんです」
病院「開始したのは?」
私 「30分くらい前です」
病院「あ、じゃあ、まだ大丈夫ね」
私 「いえ、何かあったらすぐ病院来て下さい、と前回診察で言われてるんです」
と食らいつく私。なんかやばい気がして。

「何持って行ったらいいかな。」と落ち着かないダンナに、
「時間つぶせる本と、入院用バッグと、(さっき買った)アイス!」
と分け分からない指示しつつ、自分の身支度。
しかしその後襲われた陣痛で、もはや起き上がることもできず
玄関前で横たわる私。
「バナナをかばんに入れたいのにぃ。。」と
バナナにもたどり着けない悲しさ。

車をまわしてくれたダンナに、「アイス忘れた〜!(涙)」とごねて、
わざわざ取りに行ってもらい、車の中で陣痛間隔3分になりつつも、
痛みのない時は「え〜、生まれちゃうのかなー??」なんて
呑気に構えて、ジャイアントコーン頬張ってた。

今思えば、なんであんなに一生懸命アイス食べたのか、ナゾ。
「陣痛は長期戦だから、即エネルギーになるアイスやチョコ
食べると良いですよ」と助産師さんに言われたことが
妙に頭にこびりついてて。
が。
これが、後にアダになる。


21:45 病院到着
夜間入り口から3回うずくまりつつ、
なんとか病棟受付(3F)到着。
「すぐ診察しましょうね!」と診てくれた助産師さんは、
「あーー、5㎝開いてるね、うーーん、日付は越すかなぁ」
なんて言ってた。このとき22時過ぎ。

いや、生まれたの、22時24分ですから!!
30分も経ってませんから!!!

正直、この後の記憶は曖昧なのだけど、
診察の後、入院着に着替えて歩いて陣痛室まで行ったのは覚えてる。
でも、横になる直前であまりの痛さに叫びまくり、
「ダメね、こっちじゃなかったわね、あっち行こうね」
という助産師さんの言葉で車いすに乗せられ、分娩室へ。

分娩台乗った途端に、「先生、全開です。」って聞こえて。
「おいおいおいおいおい!さっき5㎝つったじゃんよ!!」
と心の中でつっこみつつ、意識朦朧。

もうね、「ふーーーー、ウン!」とか言ってる場合じゃなくて、
マタニティエクササイズで教えてもらった呼吸法やら姿勢やら、
いきむ方向やらを一生懸命思い出そうとするんだけど、
陣痛やってくると、もはやそれどころじゃなくなって、
「イタイーーーー!!!!!」とひたすら叫んでしまいました。

顎は引いてね、背中をまあるくしないといけないんだけど、
痛みが来ると顎は上がるし、背中反っちゃうしで、
「ダンナさん、次陣痛来たら、奥さんの頭押さえてね」
なんて言われてたのを、かすかに覚えてる。

まぁ、助産師さん構えてから、3回目の陣痛で出てきたので、
あっという間でしたけど。
そして、その間ずっと、アイスがせりあがってきて、
吐きそうで吐きそうで死にそうだった。。
(食べるんじゃなかったーーー涙!ってずっと思ってた)

「お母さん、分かりますか〜?
出血も少なくて、すごーーい安産ですよ!」
と助産師さんは言ってたのに、

あまりのスピード出産で産道傷つきまくりで、
出血収まらなくて500㎖超えちゃうし、
その後の縫合が痛いのなんの。

1時間くらいかけてチクチクチクチクされてて、
その間カンガルーケアとかで、赤ちゃん胸に乗せられるんだけど、
もう、胃を圧迫するからアイス吐きそうで気持ち悪いし、重いし、
「わぁ、赤ちゃんだ〜♪♪」
なんて、感動する余裕なんてありません。ムリムリ。
(早く、この子どけて。。。って思ってました。)

お産の時はダンナの手を握ってた記憶はないのだけど、
縫合の時は、ぎゅーーーーーっと、ずーーーーっと握りしめてた。
あぁ、ほんと、痛かった。。

分娩台で放心状態になってたら、
最初に診察してくれた助産師さんが、
「間に合って良かったわねぇ。もう、次は絶対計画分娩ね!」と。
「お母さんが異常を察知して、早めにきて良かったわね」とも。

はい。そうですね。
あなた、「日付変わるかな」って言ってましたもんね。


GW&夜間で、休日時間外料金かかるじゃん!!
とか思ったけど、ダンナがいる時で良かったっす。
タクシーとか呼んでたら間に合ってなかったし。

長い陣痛時間をやり過ごすために用意した
ダンナの本はただの荷物だったし、
必死に入れたバナナは腐らせてしまったし、
アロマも音楽もテニスボールもペットボトルストローも、
何の役にも立たなかったけど、
陣痛短いって、妊婦にはラッキーなこと。
良かった良かった。

翌朝の診療でカルテ見たドクターに、
「分娩時間1時間ね、・・・え??1時間???」
とコントのようにつっこまれましたけど。
(正確には、50分ですけどね。
ちなみに、初産婦の平均は12〜13時間)

とにかく、無事で何より。
ようこそこの世界へ、マイベイビー。
もし弟か妹ができても、もうアイスは食べないよ。